五堵駅から基隆河を渡ったところに610mm軌間の炭鉱鉄道がありました、基隆炭鉱鉄道です．私がまだ中学生のころ「けむりプロ」が雑誌「蒸気機関車」(当初は季刊のち月刊)でこの鉄道を紹介していました．その後高校生になったころには、「鉄道賛歌」が出版されました．生活のぬくもりが伝わり、しかも美しい写真はあこがれでした．しかし、その当時はあくまでもあこがれで、よもや自分も行けるとは思えない遠い所でした．ところが70年代の終わりになると、海外旅行もかなり手軽になり、あこがれが現実のものとして手に入る様になりました．ただし、それでも自由に行動できる訳ではなく、鉄道施設を撮影するということは、スパイの疑で警察での取り調べやフィルム没収の危険が常にあったのでした．
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