
長倉線(未成線)
真岡鉄道の終点・茂木から那珂川を渡り、常陸大宮に至るこの路線は、戦前に着工されたものの、戦争の影響で建設が中止され、その後も再開されることなく未完成のままとなった路線です。撮影当時の正確な日付は、残念ながら撮影メモを紛失してしまったため不明ですが、訪問したのは1974年(昭和49年)10月から1975年(昭和50年)3月の間であったと記憶しています。この頃は、茂木駅からは築堤が長く続き、道路をまたぐ橋梁や、川を渡るコンクリート橋梁もそのままの姿で残されていました。現在、この線路跡は「建設されながら完成しなかった幻の鉄道」として知られています。交通の支障となる築堤や橋梁はすでに撤去されましたが、一部区間は遊歩道として整備されています。ここでは、当時まだ建設途中のまま放置されていた頃の姿をご覧いただきます。



















