
蒸気機関車時代の台中機関区
台中の機関区では撮影許可が下りなかったため、駅のホームからひそかに撮影したのみです。駅のホームからひそかに撮影したのみです。扇形車庫はなく、転車台は一番奥にありました。あまり良い写真はありません。(1977年12月撮影)
駅からみた台中機関区方向

台中駅のプラットホーム台北寄りの先端からみた台中機関区です。当時の台中駅は平面でしたが、2016年に豊原~大慶間(約21km)が高架化され、新駅舎が開業しました。旧駅舎は文化遺産として保存され、鉄道文化園区として活用されています。これによって台中機関区は段階的に縮小され移転しました。現在は、これらの施設は完全に姿を消しています。
CT270形とS300形ディーゼル機関車

車庫は採光のためのこぎりの歯のような形をした屋根でした。これらは工場建築などでよく見かけた建て方です。車庫内にS300形が、そしてその脇の外側にCT270形が見られます。
車庫外の気動車

車庫外には、特急用の気動車と普通旅客列車用の気動車が留置されていました。特急用の気動車は、1966年に東急車輌が製造したステンレス製のDR2700形です。特急「光華号」として活躍しました。白鉄仔と呼ばれ親しまれ、1979年の電化完成まで特急として運用されました。その後は普通列車として使用されたのち2006年に全車廃車となりました。現在台中駅で保存されています。後ろ側の普通列車用気動車は1957年に日本のキハ10系をベースに設計した東急車輌製造のDR2600形かDR2650形と考えられます。
倉庫とS311(S300形)ディーゼル機関車

貨物のために多くの側線と倉庫がありました。小区間運転と入換用の小型ディーゼル機関車S300形が停まっていました。S200形、S300形、S400形は似たような外観をしていますが、車体の大きさと性能が異なります。2025年時点ではすべて廃車となりましたが、S318が無車籍で彰化機関区構内の入換用を行っています。
貨車移動機DL1503と貨車

貨車移動機の先には貨車と倉庫が見えます。台中駅の倉庫群は2000年に「鉄道芸術村」として再生され、芸術家の創作・展示空間となりましたが、2018年に終了しました。2025年現在は非公開ですが、公開方法について検討が進められています。