台湾50→C35→CK50蒸気機関車
この機関車が登場した1905年当時、北側では基隆から三叉河(三義)まで、南側では打狗(高雄)から斗六方面までが開通していました。中部でも同年、彰化―二八水(二水)間および二八水―葫蘆墩(豊原)間が順次開通しています。縦貫線の苗栗以南の建設区間、すなわちのちの山線には20‰の勾配区間があり、強力な機関車が必要でした。従来機では次第に対応が難しくなったため、50形が登場しました。1905年から1912年にかけて、日本の汽車製造で14輌が製造されています。最初に製造された2輌は試作的な性格を持ち、運転台後部の炭庫がやや小さいなど、後の12輌とは諸元が異なっていました。この機関車は古典的な外観を備えながらも、勾配線区で優れた性能を発揮し、のちには入換用として戦後まで長く使用されました。当初は、最初の2輌と後の12輌とで別形式とされていましたが、のちにC35形として一つの形式にまとめられ、戦後はCK50形となりました。使用期間が長かったため、自動連結器や空気制動機の装備、運転台の拡張などの改造も行われています。現在はCK58が旧高雄港駅構内の哈瑪星鉄道文化園区に保存されています。諸元については資料により若干の異同があるため、本頁では『全国機関車要覧』(車輌工學會、1921年)に拠りました。なお、括弧内の数値は初期製造の2輌のデータです。
50→C35→CK50蒸気機関車 諸元
| シリンダ直径×行程(mm) | 408×559 | 全長(mm) | 11,481(11,024) |
|---|---|---|---|
| 缶圧力(kg/cm²) | 11.3(11.0) | 全幅(mm) | 2,438 |
| 火格子面積(m²) | 1.40(1.39) | 全高(mm) | 3,708(3,757) |
| 全伝熱面積(m²) | 95.30(95.41) | 缶中心線高(mm) | 1,981 |
| 機関車運転重量(t) | 49.27(48.77) | 動輪上重量(t) | 36.00(35.00) |
| 炭水車運転重量(t) | -- | 動輪直径(mm) | 1,245 |
| 燃料搭載量(t) | 1.09(1.10) | 最大軸重(t) | 12.19 |
| 水槽容量(m³) | 6.82(5.46) | 軸配置 | 2-6-2T |