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台湾D51→DT650蒸気機関車

DT653 嘉義駅構内 1976年 DT672 新竹機関区 1976年
DT672 新竹機関区 1976年 DT672 新竹機関区 1976年
新竹機関区、嘉義駅 1976年

台湾鉄路管理局のDT650形の導入は3つの時期に分類することができます。すなわち台湾総督府鉄道のD51形として国鉄のD51二次形と同形で1939年(昭和14年)から1943年(昭和18年)に27輌(内訳:汽車製造9輌、川崎15輌、日立3輌)が導入されました。1944年(昭和19年)になると戦争が激化し、制海権を失ったため、製造されたものの台湾へ輸送できず、いったん国鉄で使用されたのち、1947年に台湾へ輸送されたものです。当時のD51形は戦時設計の三次形になっていましたが、これらの機関車は二次形に準じた仕様で製造されました。しかし資材は戦時形と同様と考えられ、また外見では船底テンダーであったものや、北海道形の様な前を切り詰めたデフレクターのものが写真により確認されています。これらは性能面で不利であったためか、1960年代に廃車されたものと思われ、現存する写真は非常に少ないです。さらに戦後、増加した貨物輸送に対応するため台湾鉄路管理局は5輌(内訳:汽車製造3輌、三菱2輌)増備しました。これらは最初から台湾鉄路管理局形式のDT683~687のナンバーとして製造され、煙室扉のクリートと前面のカウキャッチャーが装備されています。これらがD51形としての最終製造となりました。これで合計37輌となり、製造会社別の合計は、汽車製造12輌、川崎15輌、日立8輌、三菱2輌となります。縱貫線が電化されるまで貨物用として使用され、電化後もしばらくは予備機となっていましたが、1980年代はじめに廃車となりました。現在DT668が2011年に動態復活したほか、嘉義県東石郷の笨港口港口宮にDT651(ただし実際にはDT665)、台南体育館にDT652、新北市藝文中心にDT675(ただし実際にはDT670)の3輌が静態保存されています。

D51→DT650蒸気機関車 諸元

シリンダ直径×行程(mm) 550×600 全長(mm) 19,730
缶圧力(kg/cm²) 14.0 全幅(mm) N/A
火格子面積(m²) 3.27 全高(mm) 3,980
全伝熱面積(m²) 221.5 缶中心線高(mm) 2,500
機関車運転重量(t) 77.70 動輪上重量(t) 57.65
炭水車運転重量(t) 47.40 動輪直径(mm) 1,400
燃料搭載量(t) 8.0 最大軸重(t) 14.63
水槽容量(m³) 20.0 軸配置 2-8-2