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台湾総督府・台湾鉄路管理局の蒸気機関車

台湾の鉄道建設は清朝の台湾巡撫・劉銘傳により、1887年(光緒13年)に台湾鉄路商務総局が設置され、軌間1,067mmによる鉄道建設が計画・着工されたことに始まります。1891年(光緒17年)に基隆~台北間が開業し、1893年(光緒19年)には新竹まで延伸されました。日清戦争の結果、1895年(明治28年)、日本領有後は日本陸軍の台湾鉄道線区司令部の管理下に置かれ、当初は軍用輸送に使用されました。徐々に政情が安定すると一般運送も行われるようになり、その後台湾総督府鉄道として整備が進みました。1908年(明治41年)に基隆~高雄間の縱貫線が全通しました。東部の台東線(花蓮—台東)も軌間762mmの軽便鉄道規格で建設されましたが、将来の幹線接続を見据え、路盤などは1,067mmへの改軌に配慮した形で整備されました。戦後は台湾省行政長官公署交通処のもとで台湾鉄路管理委員会が鉄道を接収し、1948年に台湾鉄路管理局が成立しました。そして日本統治時代に実現できなかった台東線の1,067mmへの改軌(1982年)、北廻線(1980年)、南廻線(1992年)などの整備が行われ、台湾を一周する鉄道網が形成されました。蒸気機関車も戦後の1950年代末まで増備が行われましたが、その後は動力のディーゼル化・電化が進み、蒸気機関車は1980年代前半までに運用を終えました。現在、鉄道の運営組織は2024年に国営台湾鉄路股份有限公司へ移行していますが、動態保存された蒸気機関車は不定期に企画列車として運行されています。

形式/番号 軸配置 製造年 製造会社 輌数 備考
1~2 0-4-0T 1887 Hohenzollern 2 1/謄雲号,2/御風号
3~8 2-6-2T 1889~1893 Hawthorn Leslie 6 3~5不明/6/掣電号,7/超塵号,8/摂景号
9 2-4-0T 1871 Avonside 1 元鉄道作業局A3 7号機関車
10→C31 0-6-0T 1887~1894 Beyer Peacock, Nasmyth Wilson 4 国鉄1100形とほぼ同形
14→B31→BK1 2-4-2T 1897 Baldwin 1 台湾鉄道会社が発注、会社成立せず総督府鉄道が継承
18→B33→BK10 2-4-0T 1901~1908 Nasmyth Wilson, Robert Stephenson, North British, 汽車製造 20 鉄道作業局A8系、1輌は輸送中海没し到着せず
40→D34 0-8-0T 1920 ALCO 4 台湾電力(集集線)買収機編入
45→C33 0-6-0T 1922 Koppel 2 台湾電力(集集線)買収機編入
48→C34→CK4 0-6-0T 1921 日本車輌 2 48 台陽鉱業→1938年1mに改軌後中国へ戦後XK51
49 台陽鉱業→C34→台北鉄道へ譲渡、戦後台湾鉄路管理局編入CK4
CK2 0-6-0T 1921 Porter 2 元台北鉄道、戦後台湾鉄路管理局編入
CK5 0-6-0T 1942 本江機械製作所 4 元台北鉄道、戦後台湾鉄路管理局編入
50→C35→CK50 2-6-2T 1905~1912 汽車製造 14
60→120 2-8-0 1905 Baldwin 3 60から120に改番、元日本陸軍所属から国鉄9200形と同形
70→B97→BT40 4-4-0 1908~1909 North British 4
80→C38→CK80 0-6-2T 1902~1905 Dubs, North British, Baldwin 15 鉄道作業局B6系と同形
100→C41 2-6-0T 1908 ALCO 1 1938年1mに改軌後中国大陸同蒲鉄道へ、戦後MG51形
110 2-6-0 1910 ALCO 2 国鉄8550形とほぼ同形
200→C92→CT240 4-6-2 1912~1913 ALCO 4 国鉄8900形とほぼ同形
300→E43→EK900 0-10-0T 1915~1919 汽車製造 11 国鉄4110形と同形
400→C44→CK100 2-6-2T 1917~1919 汽車製造 8
500→C95→CT150 2-6-0 1919~1928 汽車製造, 川崎, 日立, 日本車輌, 三菱 43 国鉄8620と同形
600→D96→DT560 2-8-0 1920~1921 ALCO 14
800→D98→DT580 2-8-0 1923~1939 川崎, 汽車製造, 日立, 日本車輌, 三菱 39 国鉄9600形と同形
CK110 0-6-0T 1922 汽車製造 1 元土木局基隆出張所3号、戦後台湾鉄路管理局編入
C12→CK120 2-6-2T 1936~1942 日本車輌 7 国鉄C12形と同形
C50→CT230 2-6-0 1929 三菱, 汽車製造 5 海軍供出の国鉄C50形を編入
C55→CT250 4-6-2 1935~1938 三菱, 川崎 9 国鉄C55形と同形
C57→CT270 4-6-2 1942~1953 川崎, 日立 14 国鉄C57形と同形
D51→DT650 2-8-2 1939~1951 川崎, 汽車製造, 日立 37 国鉄D51形と同形
A→DK500 0-8-0T 1926 Henschel 2 元は嘉南大圳および台中港工事用を戦後台湾鉄路管理局編入
LC10→LCK10 0-6-0T 1913 Andrew Barclay 2
LC11→LCK20 0-6-0T 1910~1911 Vulcan Iron Works 5 製造5輌、1915年以後4輌
LC12→LCK30 0-6-0T 1921~1928 Koppel, 日本車輌 2
LCK40 0-6-0T 1941頃 片岡鉄工所 2 戦後台湾鉄路管理局に編入のため戦前形式なし
LD10→LDK50 0-8-0T 1915~1938 Porter, 汽車製造, 日本車輌, 日立 13
LD50→LDT100 2-8-2 1942~1944 日本車輌 7 台湾に到着したのは4輌のみ、2輌は輸送中海没、1輌は韓国向けに転用