台湾LD50→LDT100蒸気機関車
762mm軌間の蒸気機関車としては最大級の台湾総督府鉄道LD50形は、昭和17年(1942年)に4輌、昭和19年(1944年)に3輌が日本車輌で製造された、軸配置2-8-2の台東線用テンダー機関車です。台東線用の蒸気機関車では、唯一のテンダー機関車でした。後期製造分は、木材などの代用材を用いた戦時設計で、2輌は台湾への輸送中に米軍の攻撃を受けて失われ、1輌は日本に残されたため、台湾で実際に使用されたのは4輌にとどまりました。これらは戦後、台湾鉄路管理局に引き継がれ、LDT100形となります。廃車後、LDT100形のうち3輌は、LDK50形など他の台東線用蒸気機関車とともに東急電鉄が購入し、日本へ再輸入されました。しかし、予定されていた活用計画は実現せず、最終的に解体されます。現在、LDT103が花蓮鉄道文化園区に保存されています。また、日本に残されたLD507は戦後に再整備を受け、自動連結器や空気制動機を装備したうえで、朝鮮戦争時にアメリカ軍用として韓国へ渡りました。現在は「혀기US7」として、仁川広域市南洞区の蘇莱歴史館前に保存中です。
LD50→LDT100蒸気機関車 諸元
| シリンダ直径×行程(mm) | 305×356 | 全長(mm) | 14,246 |
|---|---|---|---|
| 缶圧力(kg/cm²) | 14.0 | 全幅(mm) | 2,200 |
| 火格子面積(m²) | 2.10 | 全高(mm) | 3,200 |
| 全伝熱面積(m²) | 97.7 | 缶中心線高(mm) | 1,900 |
| 機関車運転重量(t) | 40.48 | 動輪上重量(t) | N/A |
| 炭水車運転重量(t) | N/A | 動輪直径(mm) | 900 |
| 燃料搭載量(㎥) | 2.60 | 最大軸重(t) | N/A |
| 水槽容量(m³) | 7.30 | 軸配置 | 2-8-2 |