台湾C55→CT250蒸気機関車

台湾総督府鉄道のC55形は国鉄のC55形1次形と同形で、まず1935年(昭和10年)に三菱で4輌、川崎で1輌の計5輌が製造され、さらに1938年(昭和13年)に三菱での4輌が追加され、合計9輌が製造されました。日本でもC55形は1935年(昭和10年)から製造されており、台湾と国鉄で同時期に導入されました。1935年は日本統治開始40周年にあたり、台湾全体が殖産・観光・統治の成果を内外に示そうとする年でした。しかし、その年の4月には台湾中部に大きな被害をもたらした新竹・台中地震が発生しました。鉄道の被害は特に山線(台中線)で大きく、その復旧には約3年を要しました。その一方で、同年10月から50日間にわたり台北で台湾博覧会が開催されました。博覧会の入場者は延べ250万人以上といわれ、当時は旅客輸送力の増強が求められていました。こうした時期に、台湾総督府鉄道は新形のC55形を導入しました。戦後は台湾鉄路管理局でCT250形となり、主に旅客用として使用され、縦貫線の電化後もしばらく予備車として残されたのち、1982年に形式消滅しました。現在はCT251が台南体育公園に、CT259が高雄の哈瑪星鉄道文化園区に保存されています。
C55→CT250蒸気機関車 諸元
| シリンダ直径×行程(mm) | 510×660 | 全長(mm) | 20,380 |
|---|---|---|---|
| 缶圧力(kg/cm²) | 14.0 | 全幅(mm) | 2,780 |
| 火格子面積(m²) | 2.53 | 全高(mm) | 3,945 |
| 全伝熱面積(m²) | 168.8 | 缶中心線高(mm) | 2,400 |
| 機関車運転重量(t) | 66.04 | 動輪上重量(t) | 40.72 |
| 炭水車運転重量(t) | 47.18 | 動輪直径(mm) | 1,750 |
| 燃料搭載量(t) | 12.0 | 最大軸重(t) | 13.62 |
| 水槽容量(m³) | 17.0 | 軸配置 | 4-6-2 |