昭和45(1970)年6月 高崎第一機関区 |
D50形の近代化改良形として、昭和11年(1936年)から昭和19年(1944年)に汽車製造、日本車輌、川崎、日立、三菱と国鉄の各工場(苗穂、土崎、郡山、大宮、長野、浜松、鷹取、小倉)で国鉄最多の1115両が製造されました.日本全国で使用され、「デコイチ」は蒸気機関車の代名詞となりました.最初に製造された一次形は流線形の要素を取り入れ、煙突から給水温め器、砂箱、蒸気ドームを一体化したカバーで覆い、この形状から「なめくじ」と呼ばれました.2次形は給水温め器を煙突前に横に配置した標準形です.さらに3次形、4次形は戦争による資材不足のもとで製造され、工作を簡略化したり代用資材を使用して製造されましたが、戦後標準形へ戻されています. この機関車も軍への供出で中国に送られたほか、同形機は台湾(DT650形)と戦時賠償用として戦後新造してサハリンで使用されました.C61形やD61形への改造がありましたが昭和40年ごろでもまだ1000両が在籍し貨物用の主力機関車として活躍しました.最後は昭和50年(1975年)まで使用され、現在JR東日本(D51498)とJR西日本(D51200)および台湾(DT668)で各1両動態保存されているほか、約180両が静態保存されています. |
軸配置 | 2-8-2 | 付熱全面積(m2) | 221.50 |
機関車運転重量(t) | 78.37 | 水タンク容量(m3) | 20.0 |
動輪上重量(t) | 59.56 | 燃料搭載量(t) | 8.0 |
炭水車運転整備重量(t) | 47.4 | 缶中心線高(mm) | 2,500 |
軸重最大(t) | 14.3 | 全長(mm) | 19,730 |
動輪直径(mm) | 1400 | 全高(mm) | 3,980 |
シリンダ、直径×行程(mm) | 550×660 | 機関車長(mm) | 12,180 |
缶圧力(kg/cm2) | 15.00 | 炭水車長(mm) | 7,320 |
火格子面積(m2) | 3.27 |